「2018年ベスト台湾グローバルブランド」番付が発表

J181130Y2 2018年12月号(J232)
 経済部工業局が発表した台湾グローバルブランド価値調査によると、「2018年ベスト台湾グローバルブランド」番付(訳注:工業局がInterbrandに委託実施)において華碩(ASUS)が引き続き首位を獲得し、6年連続の制覇となり、記録を更新している。微星科技(MSI)はゲームのブランドに転身して返り咲いた。ブランド価値の成長率が最も大きかったのは中国信託金控(CTBC)で、13%増となった。「2018年台湾ベスト台湾グローバルブランド」番付におけるトップ20のブランド価値総額は前年比で0.2%増加しており、世界全体が大きく変動した1年において、なお安定成長を維持した。
 今年のブランド価値調査の結果全体からみると、台湾グローバルブランドのトップ20は多元的分野での発展という傾向を維持しており、とくに民生電子とテクノロジーの分野が成長し続け、例えば趨勢科技(TREND MICRO)のクラウドサービスは産業動向にマッチしており、台達電子(Delta)はスマートアプリソリューションで革新し続けており、両ブランドとも眼を瞠るパフォーマンスをみせている。宏碁(Acer)は近年、経営の方向転換に成功し、ブランド価値についても良好な成果を得ている。金融ブランドは成長幅が最大の分野であり、中国信託金控(CTBC)(ブランド価値成長率13%)と国泰金控(Cathay)(同11%)はいずれも力強い成長を遂げている。
 今年の前出調査結果によると、台湾グローバルブランドの発展を大きく4つの傾向にまとめることができる。第一に「スマートによる牽引で、産業の革新」。人工頭脳(AI)、物のインターネット(IoT)等の新興技術が急速に発展して産業全体の成長を牽引し、ブランドもリアルタイムな対応と統合力が必要とされている。第二に、「企業間協力で、旧来からの脱却へ」。グローバルブランドが協力して多元的なジャンルを超えた布陣を創造しており、強大な相乗効果を得るには旧来の考え方から脱却する必要がある。第三に、「ブランドの革新、体験のグレードアップ」。今後市場ではさらに細分化と専業化が進み、市場の細分化にともなって精確なサービス体験が消費の主流となっている。第四に、「実践の承諾、価値の向上」。一般大衆によるブランドの理念や透明化に対する関心が高まりつつあり、消費者が共感する理念によって信頼できるというブランドイメージを強化することができる。(2018年11月)
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