科技部がNVIDIAと提携してAIを実践、5分野で全面始動

J180604Y5・J180604Z5 2018年7月号(J227)
    科技部(Ministry of Science and Technology)は6月4日、AIの海外大手であるNVIDIAとの提携をさらに深め、基礎演算環境(スパコンのインフラ整備)、技術開発、人材育成、スタートアップ企業向け研修及び革新応用(台湾の重要AI応用分野への共同投資)など5つの分野を包括する提携計画を提出した。NVIDIAとの提携を通じて、台湾は世界におけるAI技術や産業サプライチェインでの不可欠な地位を築いていく。
    科技部によると、NVIDIAが発明した革命的なグラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU:Graphics Processing Unit)は、AI演算能力の倍増に貢献したものの一つであり、有名な科学ジャーナルに掲載されている重大な研究のブレークスルーにおいてGPUはしばしば重要な役割を演じており、様々な産業のAI応用において幅広く使用されている。
 科技部の陳良基部長(訳註:大臣に相当)によると、海外パートナーとの連結は台湾AI革新を加速する原動力における重要な部分であり、台湾政府が対外的に台湾AI発展政策を発表した後、NVIDIA、マイクロソフト、グーグル、シノプシス(Synopsys)を始めとする世界的なIT大手が台湾の政策に対して実際の行動で応えている。その中でもNVIDIAは科技部と2017年10月から提携を開始し、2018年5月にはさらに計画を提出して、提携の意向を示した。この提携計画には技術、人材、スタートアップ企業等の重点が含まれており、台湾の半導体産業及び最終製品サプライチェインにおける強み、特定の関連IC技術におけるリード、情報等のエンジニアリングに関する学術研究機関の高い競争力など既存の優位性によって、積極的に投資戦略を進め、台湾がAIテクノロジーの波において安定した地位を築けるようにすることを目指す。このAIの波の到来に伴い、科技部は2017年に「AI科学研究戦略」を策定しており、全力でAI研究開発のインフラ環境を整備していく。(2018年6月)
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