英業達の元管理職者3名が仁宝に転職、営業秘密法等違反で刑罰判決
J250521Y4 2025年6月号(J310)
英業達股份有限公司(Inventec Corporation、以下「Inventec」)の元管理職者である江穎範等3名が2017年に仁宝電脳工業股份有限公司(Compal Electronics, Inc.、以下「Compal」)に転職していたが、Inventecは秘密保持条項に違反したと告訴し、2018年に台北地方検察署は3名とCompalを起訴した。そして2025年5月21日、台北地方裁判所は営業秘密法等違反で刑罰判決を下した。それによると、江穎範、朱俊豪は営業秘密法の「他人が保有すると明らかに知りながら、無断で複製した営業秘密を漏洩した罪」によりそれぞれ懲役2年6月及び1年4月に処され、呉忠輝は著作権法の「無断で複製することにより他人の著作財産権を侵害した罪」により懲役6月に処され、18万新台湾ドルの罰金に転換することができ、Compalは20万新台湾ドルの罰金に処されている。
刑事付帯民事の部分において、江穎範、朱俊豪、呉忠輝はそれぞれInventecに320万台湾ドル、30万台湾ドル、10万台湾ドルを支払わなければならないほか、被告人3名及びCompalはそれぞれが保有する本件に関連する営業秘密を削除・廃棄しなければならず、かついかなる形式での保有、利用、変更を以って、又は第三者への漏洩、告知、譲渡を以って、又はその他いかなる形式を以っても、第三者に知悉又は利用させてはならないと付帯宣告された。
検察及び調査局が調査したところ、江穎範等3名はいずれもInventecの元シニア管理職者であり、ハイエンドサーバーの生産に関する機密文書に接触する権限を有し、かつInventec秘密保持協定に署名していたが、2017年9月から2018年3月までの間に前後してCompalに転職した。Inventecは告訴して、江穎範が離職前に生産及び出荷予測、生産能力、歩留まり率、コスト及び見積分析、製品テスト計画、生産ライン技術、高速バウンダリスキャン技術等の12項目の営業秘密をCompalの中国籍人事アシスタントに送ったこと、朱俊豪が転職3日後、Inventecにかつて在職していたことがあるCompalの張という中国籍従業員からInventecの技術関連の営業秘密ファイルを入手し、Compalの電子メールでCompal調達部門の責任者とスタッフに送ったこと、呉忠輝は離職前にその職務上保有していた技術関連の営業秘密ファイルを個人メールで江穎範に送っていたことを主張した。
台北地方裁判所は審理した結果、江穎範等3名が無断でInventecの営業秘密を漏洩し、又はその著作財産権を侵害して、犯行後いずれも犯行を否認し、Inventecとの和解に達しなかったため、それぞれ量刑して6月から2年半の懲役に処した。そのほかに、Compalは法に基づき罰金が科されたが、証拠書類資料によるとCompalの代表者又は関連する管理職者が江穎範、朱俊豪に著作権侵害の行為を明示、黙認、教唆したところが見られず、これは両名の個人的な行為であるため、Compalのみに対して20万新台湾ドルの罰金が科された。全案は上訴できる。(2025年5月)









