華碩を特許権侵害で提訴していた力士科技に、米国裁判所が勝訴の評決
J250214Y1・J250214Z1 2025年3月号(J307)
MOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)の設計に従事する力士科技(Force-MOS Technology Co.,Ltd)は、華碩電脳(ASUSTeK Computer Inc.)を相手取り特許権侵害の訴訟を提起していたが、米テキサス州東部地区連邦地方裁判所の陪審員団はすでに力士科技勝訴の評決を下したと発表した。同裁判所は米国時間2025年2月13日に華碩に「悪意のある権利侵害」があったと認め、華碩に対して1050万米ドル(約3.4億新台湾ドル)の賠償金を力士科技に支払うよう命じる評決を下した。
力士科技は2022年に華碩が米国で販売するノートPCに、力士科技の米国特許(US 7,629,634及びUS 7,812,409)を侵害するMOSFETが使用されていることを発見し、力士科技は業界の慣例に従って華碩に警告の書簡を送り、誠意を以ってコミュニケーションを図ろうとしたが、回答が得られなかったため、正式に訴訟を提起した。さらに力士科技は、これらの被疑侵害品がノートPC、デスクトップPC、タブレット及びバッテリーモジュール等を含む民生電子分野において幅広く使用され、デバイス1台あたり数十~百余個のMOSFETが使用されており、共用性が極めて高く、力士科技の知的財産権と市場競争力を長期にわたり侵害してきたと主張している。
今回の勝訴では華碩の賠償金支払いが確定しただけではなく、陪審員団により華碩には「悪意のある権利侵害」があったと認定されたため、今後裁判所は(職権により)損害賠償を増額できるほか、華碩に対して弁護士費用の一部又は全額を力士科技に支払うように要求する可能性がある。力士科技は今後さらに法的手段を通じて、すべての権利侵害のMOSFETに関わる電子デバイスを米国市場で販売できないよう確保し、今後市場でいかなるブランド製品も権利侵害に関わるMOSFETが搭載されているならば、法的リスクに直面することになるとしている。(2025年2月)









