HTCがGoogleと2億5000万米ドル規模のXR提携協議書を締結
J250124Y1・J250124Z1 2025年2月号(J306)
宏達国際電子(以下HTC)は、2025年1月23日付けの声明で、Googleと提携協議書を締結し、これによりGoogleは2億5000万米ドルでHTCからXR(拡張現実)に関連する研究開発チームと知的財産の非排他的実施許諾権を取得することとなり、早ければ本四半期内に取引を完了すると発表した。これはHTCにとってGoogleに対する2回目の資産及び部門の売却であり、2017年には11億米ドルでスマホ関連の研究開発チーム(約2000人)の売却と知的財産権の許諾を行っている。
HTCによると、今回の協議によってHTCはXRエコシステムにおける継続的な発展戦略を強化し、プロダクト・ポートフォリオのスリム化を実現できるほか、VIVE(訳注:HTCのVRヘッドセットのブランド)の市場拡大を後押しするものとなるという。今後HTCはXR関連製品を提供し続け、XR市場から撤退することはなく、Googleとも将来における提携の機会を探っていく。またこの協議はGoogleにとっても、Android XRプラットフォームに対するコミットメントを実現し、XR関連のヘッドセットとグラスのエコシステムの発展を加速させるのに役立ち、XR産業の推進に大きく貢献するものである。HTCのXR研究開発チームがGoogleに移籍することで、Googleが台湾にイノヴェーションとテクノロジーのハブを構築するという重要な投資目標を達成することにもなる。
HTCによると、この取引の完了は協議書に定めた前提条件が満たされるのを待つ必要があり、本四半期内には完了できる見通しだという。またXR関連の知的財産権については、非排他的実施許諾であり、譲渡ではないため、HTCは今後も継続して使用したり、開発したりすることができる。
Googleが発表したニュースリリースによると、2021年から台湾はGoogleにとって米国本社以外では最大規模のハードウェア研究開発の拠点となっており、世界IT産業発展の戦略的要地であり、正式に今回の取引が完了するのに伴い、今後は台湾における戦略を継続して展開し、Googleの世界におけるソフト・ハード研究開発チームとともにAIファースト関連の製品、サービス及びエコシステムに関する長期目標に向かって邁進していくとしている。(2025年1月)









