暗号解読版Switchゲーム機を販売した男に、4ヵ月の実刑判決
J241017Y3 2024年11月号(J303)
台北市の林〇〇(男)は「任天堂Switch」ゲーム機の複製防止暗号を解読し、ネットショップにて顧客に複製防止措置(暗号)解読に係る技術サービスを提供していた。台北地方裁判所は審理の末、著作権法第96条の1第2号に定める公衆に複製防止措置解読に係る技術サービスを提供した罪により、4ヵ月の懲役に処し、罰金に転換することができ、不当利得の249万2000新台湾ドルを没収するという判決を下し、付帯する民事の部分では、任天堂株式会社に186万9000新台湾ドルに支払うよう命じ、さらに上訴できるとの判決を下した。
判決によると、林被告人は日本の任天堂株式会社が販売する「任天堂Switch」ゲーム機には、読み取ったゲームカセットが任天堂の製造した又はライセンス製造した正規版のソフトウェアであるかを検査する複製防止措置があり、違法コピー版のゲームカセット又は海賊版ゲームソフトが保存されているメモリカードをSwitchゲーム機にセットするとゲームソフトを執行できないことを知っており、林被告人は2022年1月8日から2023年9月9日までの間に、まずオンラインモールの淘宝網(Taobao)で複製防止暗号を解読するためのMODチップやフラットフレキシブルケーブル(FFC)を台湾に輸入し、その後オンラインモールの蝦皮(Shopee)にアカウント名「sadomamo」で「超人電玩工作室」ネットショップを開設し、顧客に複製防止措置解読に係る技術サービスを提供した。
林被告人は、自分はプロの販売者ではなく、営業登記をしていないため発票(領収書)を提出することができず、それが提供する改造サービスの価格については、顧客がSwitchゲーム機を持っていない場合、まずはSwitchゲーム機を購入し、改造した後に自分で顧客に送付し、1台当たりの価格は約1万新台湾ドル余りであったが、起訴状に記載されている686万6384新台湾ドルの犯罪収益は大部分がコストであり、Switchゲーム機、メモリカード、MODチップ及び部品、蝦皮の取引手数料等のコストを差し引くと、実際に儲けた金額は販売額の約3.2%にすぎず、かつ他人に架空の取引件数を増やしたり、口コミを書き込んでもらったりしたため、犯罪収益は686万6384新台湾ドルには程遠いと主張した。弁護士も、林被告人はショップで顧客のために改造したことを除き、正規版のSwitchゲーム機を販売し、Switchゲーム機を修理するサービスも提供しており、本件の犯罪収益は686万6384新台湾ドルではないはずであると主張した。
裁判所は、本件の犯罪収益の認定は明らかに困難であり、推算により犯罪収益を認定する必要があり、裁判ファイル内の客観的事実証拠により、林被告人に最も有利な方法で犯罪収益を推算し、毎回少なくとも4000新台湾ドルの対価で改造サービスを提供したとして、合計623件提供したため、不当利得は少なくとも249万2000新台湾ドルとなり、刑法により没収を宣告すべきである、と判断した。(2024年10月)









