聯発科(MediaTek)が輝達(NVIDIA)と提携、Dimensity Auto Cockpitチップセットを公開

J240319Y5 2024年4月号(J296)

 MediaTekは2024年3月19日に開催されたNVIDIA GTCにおいて、CX-1、CY-1、CM-1及びCV-1など、AIと組み合わせた一連の新しいDimensity Auto Cockpit SoCを発表した。この四つのチップはすべてNVIDIA DRIVE OSソフトウェアをサポートしているため、自動車メーカーもDimensity Auto Cockpitプラットフォームを通して、プレミアム(CX-1)からエントリーレベル(CV-1)まで幅広い市場セグメントをカバーできるので、優れたAIインキャビン体験を次世代のインテリジェント車両にもたらすことができる。
 MediaTekによると、Dimensity Auto Cockpitチップセットは最先端のARMv9-A構造を統合し、NVIDIAの次世代GPUアクセラレーテッドAIコンピューティング及びNVIDIA RTXグラフィックステクノロジーでディープラーニング機能をサポートし、車内で直接大規模言語モデル (LLM) を実行し、チャットボット、豊富なマルチディスプレイ、ドライバーの注意喚起検出等AIベースの安全及びエンターテイメント アプリケーションを提供するという。さらに、Dimensity Auto Cockpitプラットフォームには、最新の車両安全基準に準拠したハードウェア レベルの安全機能も組み込まれており、ユーザーデータをより一層保護するものになっている。
 MediaTekの CCM ビジネスグループのコーポレートシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーである游人傑氏は、生成 AI が自動車業界を変えつつあると述べた。Dimensity Auto Cockpitソリューションが、拡張しやすいソフトウェア及びハードウェアプラットフォームを提供することで、自動車メーカーはAI 機能を自社のラインナップ全体に簡単に導入でき、これは自動車業界に新しい AI キャビン エンターテイメント エクスペリエンスをもたらすものである。
 Dimensity Auto Cockpitは車内のエンターテイメントを次のレベルに引き上げ、NVIDIA RTX GPUを統合し、レイトレーシング技術をサポートし、ゲームにリアルなビジュアルと照明効果をもたらすことになる。
 さらに、Dimensity Auto Cockpitプラットフォームは最新のコネクティビティとメモリ技術をサポートしているため、異なる乗客が異なるディスプレイでシームレスにストリーミングでき、ビデオ通信の時にAI技術を通して即時の視線補正や音声エンハンスメントなどのハイエンド機能を利用することができる。(2024年3月)
 

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