Tataがパワーチップ(力積電)との提携により インド初の12インチウェーハ工場を建設

J240229Y5 2024年4月号(J296)

 パワーチップ(力晶積成電子製造股份有限公司、Powerchip Semiconductor Manufacturing Corporation、パワーチップ、PSMCと略称する)は2024年2月29日に、Tata Electronics(タタ・エレクトロニクス)会社と提携し、グジャラート州(Gujarat)ドレラ(Dholera)でインド初の12インチウェーハ工場を建設し、2024年に着工する予定であり、将来的に現地で2万人以上の雇用機会を創出すると発表した。
 消息筋によると、Tata Electronicsはインド最大手のタタ・サンズ・グループ(Tata Sons Group)の完全子会社であり、パワーチップの支援を受けて、Tata Electronicsは今後ドレラの12インチウェーハ工場で電源管理、パネルドライバーチップ(power management IC、display drivers)及びマイクロコントローラー、高性能コンピューティングロジックチップ(microcontrollers、high-performance computing logic)を製造し、自動車、コンピューティングとデータストレージ、無線通信及び人工知能など端末アプリケーション市場への参入を計画している。
 パワーチップ董事長黃崇仁氏は次のとおりコメントした。「タタ・サンズ・グループはインド最大かつ国際的に有名な優良企業であり、インドは世界一の人口大国と巨大な内需市場を持っているだけではなく、世界のサプライチェーンが再編され、半導体業界のビジネスレジリエンスを強化しているこの重要な瞬間において、パワーチップとタタ・サンズ・グループの提携はこの追い風に乗っていると言える。」
 新工場の計画について、Tata Electronicsの最高経営責任者(CEO)Randhir Thakur氏は次のように述べた。「パワーチップとの提携を通じて、Tata Electronicsは技術範囲を拡大し、且つ量産に向けた提携関係の構築を確立することにより、メイド・イン・インディアを実現でき、海外の顧客に対応するサプライチェーンのレジリエンス強化戦略で、急速に成長するインドの現地市場のニーズを満たすものである。」(2024年2月)

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