「觸電網」が映画予告篇の違法複製で利得　車庫娯楽公司が勝訴

　有名な映画情報YouTubeチャンネル「觸電網-True Movie電影情報入口網」と映画配給業者の車庫娯股份有限公司（GARAGEPLAY INC、以下「車庫娯楽公司」）は2022年、版権の問題を巡って争ってきた。車庫娯楽は觸電網の経営者である蔣孟宏（觸電網工作室）が利用許諾を得ずに、車庫娯楽公司が著作権を有する多くの動画（映画の予告篇）を自ら改変、複製してYouTubeチャンネルにアップロードして利益を得てきたことを不満とし、2022年4月12日にYouTubeが提供する方針に従い、觸電網工作室を相手取り「著作権侵害排除」の訴訟を提起していたが、知的財産及び商事裁判所は觸電網工作室に対して計118本の視聴著作物（訳注：「映画の著作物」に相当）を削除しなければならず、訴訟費用は觸電網工作室の負担とするという車庫娯楽公司勝訴の判決を下した。本件は上訴することができる。
　判決では、「原告が係争視聴著作物の独占的利用権者である」ことを確認するとともに、「被告が原告の同意又は許諾を受けずに、係争視聴著作物を係争チャンネルに公衆送信したことには、原告の係争視聴著作物を公衆送信する著作財産権の侵害があり」、「被告は確かに原告の係争視聴著作物の著作財産権を侵害した」と認定された。知的財産及び商事裁判所の民事判決によると、2023年1月18日に口頭弁論を終え、觸電網工作室は（係争視聴著作物を）YouTube（添付資料「YouTubeリンク」欄に示されているリンクを使用してはならないことを含む）において、中華民国地区（台湾、澎湖、金門、馬祖）内で、公衆送信の方式で利用してはならないとの判決が下された。（2023年4月）