統一グループがカルフール台湾を買収、「家楽福」商標使用権を取得

J220720Y8・J220720Z8 2022年8月号(J276)
    統一企業股份有限公司(Uni-President Enterprises Corporation)と統一超商股份有限公司(President Chain Store Corporation)は2022年7月19日に重要事実に関する記者会見を開き、290億新台湾ドルで仏カルフール社から家福股份有限公司(Presicarre Corp.、以下「カルフール台湾」)の株式60%を買い戻すと発表した。この取引は公平交易委員会(注:日本の公正取引委員会に相当)の許可を得る必要があり、決済日は2023年半ばとなる見通し。
    統一グループによると、35年前に統一企業と仏カルフールの創業者一族が提携して家福股份有限公司を設立し、量販店の販売形態を台湾に導入して発展させた。フランスの株主が世界的企業戦略に基づいて持ち株を売却するのに合わせて、統一グループは優先的に持ち株を引き受けることになった。双方は19日に株式売買契約を結び、統一グループは台湾全土にある340店舗(量販店68店舗、スーパー及び高級スーパー272店舗を含む)の経営権、ショッピングセンター129店舗、「家楽福」(訳注:カルフールの中国名)商標の使用権、一部量販店及び物流センターが建っている自社所有の土地と資産を取得することになる。
    取引が完了すると、家福股份有限公司に関する持ち株比率は統一企業が70%、統一超商が30%、つまり統一グループ全体で100%となり、立場が従来の投資者から経営者に変わり、統一グループの台湾小売業界におけるトップの地位はより盤石なものとなる。(2022年7月)

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