不正改ざんB-CASカードを販売、兄弟コンビの侵害額は100億新台湾ドル

J150828Y3・J150827Y3 2015年9月号(J193)
  刑事警察局国際刑警科は「日本のB-CASカード不正改ざん・販売」を摘発したと発表した。本件の容疑者である陳兄弟2名は大量に正規品を購入した後、該システムのセキュリティデバイスを解析して、全ての日本衛星放送チャンネルを視聴できるようにし、http://www.tvblackcard.com、露天拍賣(PChome とeBay の合弁事業サイト)、雅虎奇摩拍賣(Yahoo!奇摩オークション)を利用したり、「赤馬衛星BCAS專賣店」、ブログ「小耳朶總部」等のサイトを立ち上げたりして販売ルートとするとともに、実体店舗「格子趣」のスペースを賃貸して公然と陳列販売していた。両容疑者は2012年5月からすでに3000枚近いB-CASカードを販売していた。日本各地へ1枚あたり2~3万円で販売し、台湾では1枚あたり2000~3000新台湾ドルで販売していた。正規品のB-CASカードは衛星放送チャンネルを視聴でき、視聴するチャンネル数と期間によって料金が決まるが、不正改ざんカードを使うと日本の衛星放送チャンネル全てを2038年まで視聴できる。
  関連する日本のテレビ局は著作権保護のために、国境を越えて告訴を提起し、台湾の刑事警察局国際刑警科と日本の執法機関が情報を交換し、長期にわたって証拠を収集した後、本件を新北地方検察署へ移送した。(刑事警察局は)2015年8月26日に新北市警察局とともに新北市土城、台北市士林、雲林県斗六等で家宅搜索を行い、現場で陳兄弟2名を勾引するとともに、B-CASカードを合計800枚余、衛星放送レシーバー、カードリーダー、カードライター等を押収した。その侵害額は市価で約100億新台湾ドルに相当する。全件は著作権法違反、文書偽造等の容疑で書類送検された。(2015年8月)
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